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コラム(2015年10月09日)

貸金業法が改正された後の総量規制とは

総量規制って?

急な出費が必要になり、すぐにまとまったお金が欲しいときに役立つサービスが、キャッシングです。キャッシングは主に貸金業法という法律により、制限や禁止事項が定められています。
貸金業法に定められた制限の1つである「総量規制」は、2006年に改正され、2010年に完全施行されました。今回は、貸金業法が改正された後の総量規制についてご紹介します。

2006年成立・貸金業法の改正

貸金業法改正とは

貸金業法とは、消費者金融など貸金業者の事業について定められた法律です。
1983年に公布・施行され、2003年と2006年に改正案が成立しました。2006年の改正案貸金業法の主な内容は、「グレーゾーン金利の廃止」「ヤミ金融対策の強化」「貸金業の適正化」の3つです。

グレーゾーン金利とは、利息制限法で設けられた上限金利と、出資法で定められた上限金利の間に開きがあることから発生していた、違法・合法の判断があいまいな金利設定のことです。
かつては多くの消費者金融が、利息制限法で定められた金利を超過し、グレーゾーン金利で貸し付けを行っていましたが、2010年に出資法の上限金利が利息制限法の水準である「上限20.0%」に引き下げられたことにより、グレーゾーン金利は行政処分の対象となりました。

2006年の改正貸金業法では、一定の条件のもとでグレーゾーン金利を事実上認めるみなし弁済制度も廃止されました。
貸金業者のグレーゾーン金利による金利設定を助長していたみなし弁済制度が廃止されたことにより、名実ともにグレーゾーン金利が廃止されたといえます。

総量規制とは

総量規制とは

「貸金業の適正化」では、多くの規制強化や禁止事項が設けられました。その規制の1つに「総量規制」があります。総量規制とは、個人が借入れられる総額を制限する規制のことです。
そもそも2006年の貸金業法の改正は、返済が困難なほど借金を抱える多重債務者の増加が深刻な社会問題となったために実施されたものであり、総量規制も消費者の支払い能力に応じた借入を推進するために設けられた規制であるといえます。

総量規制では、年収による借入の制限が設定されました。貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える方は、新規に借入を行うことができません。
また、1社で50万円以上、あるいは他社と合わせて100万円以上の借入をする際は、「年収を証明する書類」が必要になりました。「年収を証明する書類」とは、源泉徴収票、確定申告書、給与明細などです。

総量規制の例外

総量規制により、今までお金を借りられていた人の中から、新規の借入ができなくなった方々が現われました。専業主婦(主夫)などが、主な例です。
ただし、専業主婦(主夫)は、配偶者の同意があれば、借入が可能なケースもあります。その場合、配偶者の年収を証明する書類と、借入に対する同意書などを用意することが必要です。
なおダイレクトワンでは、専業主婦(主夫)であっても、本人がパート・アルバイト等で安定的に収入を得ている場合は、配偶者の年収を証明する書類や借入れに対する同意書がなくてもお申込みが可能です。

また、年収の3分の1に収めるべき借入金は、あくまでも貸金業者からの借入であることもポイントです。借入金の合計金額には、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫など、貸金業者以外による借入を含む必要はありません。
また、クレジットカードを利用して買い物をした金額も、同じく借入の制限に含める必要はありません。しかし、クレジットカードのキャッシング機能を使用して現金を借入れしたときは、貸金業者からの借入にあたるため、注意が必要です。
なお住宅ローンや自動車ローンなども総量規制の適用が除外されるローンです。
総量規制の例外や除外にあたるローンについてさらに詳しくお知りになりたい場合は、ダイレクトワン(0120-01-1125)までお問い合わせください。

おわりに

今回は、貸金業法の内容について、改正によって行われた総量規制を中心にご紹介しました。キャッシングは正しく利用することにより、家計のやりくりを助けるものですが、借り過ぎには注意が必要です。
貸金業法と総量規制の制度内容についてしっかり学び、キャッシングを計画的に利用して暮らしに役立てましょう。

なおダイレクトワンでは、すでに年収の1/3を超えるお借入れがある方や複数のお借入れがある方を対象に、ご返済専用の「お借り換えローン」をご案内しています。
計画的にお借入れ残高を減らせるだけでなく、毎月の返済額を減らせるケースもありますので、まずはお気軽にフリーダイヤル(0120-01-1125)までご相談ください。

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