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コラム(2016年02月05日)

クレジットカード現金化は違法!?カード現金化の方法とリスク

カード現金化の方法とリスク

クレジットカード現金化、という言葉をご存じでしょうか。今すぐにでも現金が必要な方には、気になるキーワードかもしれません。インターネット上の広告などでも頻繁に見る言葉ですが、実は、クレジットカード会社は、利用規約で現金化目的によるクレジットカードの利用をはっきりと禁止しています。
クレジットカードの利用者は、詐欺被害や犯罪に巻き込まれることを避けるために、クレジットカード現金化のリスクを理解することが大切です。
そこで今回は、クレジットカード現金化の方法と、そのリスクをご紹介します。

クレジットカードの「現金化」とは

クレジットカードの現金化とは

クレジットカードには、現金を借入できるキャッシング枠、そして買い物でカード決済として利用できるショッピング枠があります。クレジットカード現金化とは、このうちショッピング枠を現金に換えることです。
ショッピング枠の現金化を、手軽な現金借入方法として紹介するインターネットサイトもあります。しかし、キャッシング枠を使いきって手元に現金がないときであっても、そのようなサイトを信用することは危険です。
言葉巧みに誘導され、うまく現金が手に入らなかったり、クレジットカード番号を知られたりと、詐欺被害に遭うことも少なくありません。

クレジットカード現金化は違法?

クレジットカード現金化が違法であるかどうかは議論が分かれるところですが、2011年8月にはキャッシュバック式のクレジットカード現金化業者が出資法違反で摘発されました。これはクレジットカード現金化業者を事実上の貸金業者と認め、出資法の上限金利を上回っている違法な貸付けを行なっていると認めたことになります。

また、現金化業者だけでなく、クレジットカード現金化を利用する側も違法性を問われる可能性があります。代金を完済する前に商品を転売することはクレジットカード会社への「横領罪」にあたる可能性があり、さらにクレジットカード会社は通常、利用規約で現金化目的によるクレジットカード利用を禁止しています。そのため、ショッピング枠を現金化することは規約違反です。

クレジットカード現金化の方法

よく使用されるショッピング枠の現金化の方法は、主に2つです。
1つ目は、カード決済でブランド商品やゲーム機、金券など換金率の高い商品を買い、質屋や金券ショップで売る方法です。
この方法は「買取式」と呼ばれ、自分1人で行なうことができる手軽な方法として知られています。
2つ目は、クレジットカード現金化を請け負っている業者に依頼し、業者がすすめる安い商品を高額で買い、そのキャッシュバックとして、その業者が定める還元率に基づいて現金を得る方法です。この方法を「キャッシュバック式」と呼びます。インターネットや街頭などで見られるクレジットカード現金化の広告は、このような業者が介在する「キャッシュバック式」のものです。

クレジットカード現金化のリスク

クレジットカード現金化のリスク

キャッシュバック式の場合、還元率が90%であれば、5万円の買い物をして得られる現金は4万5,000円です。そのため、カードの所有者は、実質5,000円の損をすることになります。一時的に現金を得られても、結果的には、ただ債務が増えるだけなのです。
また、悪質な仲介業者が多いため、現金が振り込まれなかったり、事前に聞いていた還元率から下がったりするなど、詐欺被害に遭う可能性もあります。また、過去にはクレジットカード番号を聞きだしたり、スキミングしたりするなどの悪徳業者が摘発されたケースもありました。

買取式の場合、悪質な業者にあたるリスクは回避できるものの、換金率が80%に満たないことも多いため、安易に利用すると債務がどんどん増えてしまう危険があります。
また、買取式では、急に高額な買い物をしたり、同じものをたくさん買ったりする必要があるため、クレジットカード会社が購入履歴を不審と判断したときは、該当のカードに対して利用停止の措置をとることもありえます。ショッピング枠の現金化は、クレジットカードの不正利用であることを理解し、絶対に行わないようにしましょう。

いずれにしても、クレジットカードの現金化は、借金と返済の繰り返しを招き、多重債務を助長する要因の1つとなります。そのため、クレジットカード会社ではこのような現金化目的の利用を禁止しています。

おわりに

ショッピング枠の現金化は、クレジットカードの不正利用にあたるだけでなく、多重債務に陥るリスクの高い非常に危険な方法です。
クレジットカードは計画性をもって正しく使用し、快適なマネーライフを送りましょう。

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