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投稿日:2016年11月04日
変更日:2022年12月20日

生命保険でお金を借りる「契約者貸付制度」と「貸付金」とは

契約者貸付制度と貸付金

自分にもしものことがあったときに備えて、生命保険に入っている方も多いでしょう。実は、生命保険を活用して、お金を借りることができる制度があります。それが、「契約者貸付」もしくは「生命保険貸付」と呼ばれる制度です。この制度では、決まった金額の範囲で一時的に、契約している保険会社からお金を融資してもらえます。今回は、「契約者貸付制度」とその「貸付金」についてご紹介します。

生命保険の貸付制度が「契約者貸付」

契約者貸付

生命保険の貸付制度である契約者貸付とは、解約返戻金を担保にして、契約している生命保険会社からお金を借りる仕組みです。

生命保険契約者本人のみ利用可能

契約者貸付制度は生命保険契約者本人だけが利用できるシステムであるため、被保険者や受取人がお金を借りることはできません。
たとえば、下記のような条件で生命保険契約していたとします。


契約者:夫
被保険者:妻
保険金受取人:子ども


生命保険貸付を利用できるのは契約者である夫だけで、妻や子どもが貸付を受けることはできません。そのため、契約者以外の人物に、勝手に契約者貸付制度を利用されてしまうリスクもありません。

貸与限度額

貸与限度額は、解約返戻金の7~8割程度が一般的です。たとえば、解約返戻金が20万円だった場合、15万円前後まで借りることができます。
ただし、貸与限度額は会社や商品の種類によって異なるため、契約している生命保険会社に確認してください。
なお、掛け捨ての保険の場合はそもそも解約返戻金が発生しないため、契約者貸付を利用することができませんので、注意が必要です。

返済方法

返済方法は、元金・利息を一括で返済する全額返済、好きなタイミングで少額から返済していく一部返済、毎月決められた期日に返済する毎月返済の3つです。
一部返済や毎月返済では、最低返済額を決めている生命保険会社もあるため事前に確認しましょう。

契約者貸付制度を活用するメリットは?

契約者貸付メリット

契約者貸付制度を活用する大きなメリットの1つが、生命保険契約を継続したまま、まとまったお金を融資してもらえることです。
お金が要り用になったことを理由にいったん保険を解約する必要がなく、これまで通りの支払いをしながら生命保険契約を継続することができます。どれだけお金を借りても限度額の範囲内であれば、当初の契約内容に変わりはありません。

一般的に生命保険契約は、加入時の年齢や持病等によって保険料が決まるため、契約中にお金が必要になって解約してしまった場合、再加入の際に以前よりも不利な条件で契約しなければならなくなる可能性があります。
そのため、契約を維持したままお金を借りられる契約者貸付制度は、非常にメリットがある制度です。

書類のやり取りだけで貸付を受けられる

契約者貸し付けは、契約者自身が積み立てた解約返戻金の範囲で契約している生命保険会社から貸付を受けることになるため、キャッシング(カードローン)の申込みをするときのように、申込時の審査を受ける必要がありません。
申込みの方法は各保険会社で異なりますが、電話やインターネットを通じての申込み、あるいは店舗の窓口での申込みが可能です。

契約者貸付制度の安易な利用に伴うリスク

上手に活用すれば、契約者貸付制度は非常に便利なシステムですが、考えうるリスクが2点あります。注意点を踏まえて、契約者貸付制度を利用するかどうかを考えることが大切です。

返済しないと生命保険契約が失効する

返済が滞り、元金と利息を合わせた貸付総額が解約返戻金の範囲を超えてしまうと、生命保険会社から連絡が来ます。このとき通知される金額を所定の期日までに返済できない場合は、生命保険契約が失効する恐れがあります。
契約者貸付制度を利用する場合は、このリスクを正しく理解して手続きすることが重要です。万が一のトラブルに備えて入った保険契約を安易に失効させないよう注意してください。

返済中に支払事由があると相殺される

契約者貸付制度を利用中に支払事由が発生した場合、返済すべき金額が保険金から差し引かれます。
たとえば、1,000万円の死亡保障を付けていたケースで、契約者貸付制度を利用してお金を200万円借りている状況で死亡事故が起こった場合、支払われる金額は以下のとおりです。

1,000万円 — (200万円 + 200万円に対する利息)

生命保険は遺族の生活をサポートするために入るものですの で、契約者貸付を利用中に万が一のことが起きた場合、遺族のライフプランに支障が出るリスクもあります。

おわりに

契約者貸付制度は生命保険を契約中の方にとって、お金を借りる1つの手段です。ただし、返済期間中に支払事由が発生した場合、保険金を満額受け取れなくなるといったリスクがある点も忘れてはいけません。
また、掛け捨ての場合など、解約返戻金が設けられていない生命保険では、契約者貸付制度の利用ができないため注意が必要です。

資金調達の方法としては、契約者貸付制度ではなくキャッシング(カードローン)を活用する手もあります。可能な選択肢を全て踏まえ、自分に合った方法を考えることが大切です。



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