カードローン・キャッシング コラムCOLUMN
クレジットカードをネットショッピングで利用する際に、決済画面でセキュリティコードの入力を求められることがあります。しかし、セキュリティコードが何のことか分からず、途方に暮れてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、クレジットカードのセキュリティコードに関する知識をまとめてみました。
セキュリティコードとは、クレジットカード裏面の署名欄付近に印字されている右端3桁の数字のことです。
例えば、署名欄近くに「1234 567」と記載されていたら、「567」の部分がセキュリティコードになります。ただし、アメリカンエキスプレスカードのみクレジットカードの表面に印字されており、クレジットカード番号の右上または左上に数字4桁で入っています。また、中にはセキュリティコードがないクレジットカードもあり、必ずしも全てのカードに記載されているわけではありません。
クレジットカードの署名欄は汚れやすいため、使い方によっては月日が経つとセキュティコードの印字が薄れて読みづらくなることがあります。取扱いに注意し、常に確認できるようにしておくことが大切です。
また、クレジットカードの更新や再発行などでクレジットカード番号や有効期限が変更になった場合、セキュリティコードも異なる数字に変わることがあります。
もし、決済時にセキュリティコードの入力が必須であるにも関わらず、クレジットカードにセキュリティコードが未記載である場合や数字が読みづらい場合は、そのクレジットカード会社のサポートデスクに問い合わせてみると良いでしょう。
それではなぜ、セキュリティコードが存在するのでしょうか?主な理由は不正利用対策です。
例えば、第三者にクレジットカード番号と名義人を知られてしまった場合、インターネット上でクレジットカードを不正利用される危険性があります。オンラインショッピングでは署名やクレジットカードの提示が必要ないため、クレジットカード自体を所持していなくても利用できてしまうのです。また、架空のクレジットカードを使用する犯罪もあります。
このような不正利用を防ぐため、手元にクレジットカードがなければ分からない番号=セキュリティコードの入力を利用者に求めて決済を行なう安全なシステムが構築されています。つまりセキュリティコードは、不正利用者への強固なブロック役として存在しています。
ただし、セキュリティコードはショッピングやサービス購入の決済時に使用できるもので、キャッシングサービスでは使用しません。キャッシングサービスは基本的に暗証番号のみで利用でき、かつ、クレジットカードの盗難保険の対象外です。万が一、クレジットカードを紛失したときのキャッシング不正利用を防ぐためにも、暗証番号を割り出されないようにすることが重要です。
セキュリティコードは、オンラインショッピングの普及において大変重要な役割を担っています。しかし、セキュリティコードがなくても、クレジットカード番号と有効期限だけで決済可能なサイトがまだ多いことも実情です。店舗側としては、決済のたびにセキュリティコード入力を求めることは購入者様にとって負担となり、購買意欲の減退につながる恐れがある、という意識があるのかもしれません。今後、セキュリティコード利用をさらに普及させることが、クレジットカード業界の大きな課題です。
なお、クレジットカードを紛失して第三者に拾得されてしまった場合、セキュリティコードも判明してしまうため、不正利用される恐れがあります。このようにセキュリティコードによる不正利用防止は万能ではありませんが、その課題はさらなる対策で解決できます。その1つが「3Dセキュア(クレジットカード本人認証サービス)」です。これは、カード発行会社にあらかじめパスワードを登録し、決済の際に入力すると決済実行できるというものです。セキュリティコードと3Dセキュアの併用で、不正利用される可能性は格段に低くなります。
ここでは、クレジットカードのセキュリティコードについてご紹介しました。セキュリティコードは、クレジットカードによるオンライン決済の不正利用を防ぐうえで非常に効果的です。
しかし、セキュリティコードが不要なショッピングサイトも多くあるため、その効果はまだ存分に発揮できていません。
入力に一手間かかるセキュリティコードですが、自らの財産を守るうえでは大変有効です。オンラインショッピングを利用する際は、できるだけセキュリティコードの入力や3Dセキュア(本人認証)を導入しているサイトを選び、安心・安全に買い物を楽しみましょう。